相続税の申告は自分でできる?
難しさの判定と、必要な申告書
遺産の内容と使う特例を選ぶと、自分で申告しやすいか、税理士に相談したほうがよいかを判定し、必要な申告書の表と、申告の期限を出します。
国税庁「相続税の申告のしかた(令和8年分用)」・e-Tax のQ&Aで確かめています(2026年10月確認)
自分でできる人・難しい人
財産が預貯金と自宅くらいで、相続人どうしの話がまとまっている場合は、自分で申告する人もいます。土地の評価(形・貸している土地・農地)、上場していない株、事業の財産、海外の財産があると、計算が難しく、間違えると加算税などがかかることがあるので、税理士への相談を考えます。
まず、国税庁の「相続税の申告要否判定コーナー」で、申告がいるかを確かめられます(申告書は作れません)。
申告書の作り方
- 国税庁の「確定申告書等作成コーナー」と e-Taxソフト(WEB版)では、相続税の申告書は作れません
- e-Taxソフト(ダウンロード版)か民間の税務ソフトで作り、e-Taxで送れます。e-Taxソフトは、自分で計算した金額を入れる形です
- 紙の申告書に手で書いて、亡くなった人の住所地の税務署に出すこともできます
- 本人が送るときは1人ずつ送り、マイナンバーカードなどの電子証明書が必要です(税理士がまとめて送るときは1回9人まで)
主な申告書の表
| 表 | 書くこと |
|---|---|
| 第1表 | 申告書(課税価格・納める税額) |
| 第2表 | 相続税の総額 |
| 第11表と付表1〜4 | 相続税がかかる財産の合計と明細 |
| 第13表 | 債務・葬式費用 |
| 第15表 | 財産の種類別の価額 |
| 第9表 | 生命保険金など |
| 第10表 | 退職手当金など |
| 第11・11の2表の付表1 | 小規模宅地等の特例 |
| 第5表 | 配偶者の税額軽減 |
| 第4表 | 相続税額の2割加算 |
| 第14表 | 加算する贈与など |
| 第11の2表 | 相続時精算課税の財産 |
| 第6表 | 未成年者控除・障害者控除 |
| 第8表 | 外国税額控除 |
書く順番は、財産の明細(第9表・第10表・第11表の付表など)→第13表→第15表→第11表→第1表→第2表→税額の加算・控除の表、が目安です。
期限と、税額0円でも申告がいる場合
申告と納付の期限は、亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内です(土日祝なら次の平日)。申告がいるのは、遺産(小規模宅地等の特例を使う前の額)が基礎控除(3,000万円+600万円×法定相続人の数)を超える場合です(国税庁 No.4205)。配偶者の税額軽減や小規模宅地等の特例で税額が0円になる場合も、申告書を出す必要があります。
よくある質問
国税庁の「確定申告書等作成コーナー」で作れますか?
作れません。相続税の申告書は、e-Taxソフト(ダウンロード版)か、民間の税務ソフトで作ります。e-Taxソフトには自動の計算がないので、自分で計算した金額を入れます。紙の申告書に手で書いて、税務署に出すこともできます。
税額が0円なら、申告しなくていいですか?
遺産が基礎控除(3,000万円+600万円×法定相続人の数)以下なら不要です。超えていて、配偶者の税額軽減や小規模宅地等の特例を使って0円になる場合は、申告が必要です。
期限までに遺産の分け方が決まりません。
期限は延びません。法定相続分で分けたとして申告し、納めます。このとき配偶者の税額軽減や小規模宅地等の特例は使えませんが、「申告期限後3年以内の分割見込書」を出しておき、3年以内に分ければ、あとで使えます。
2026年に亡くなった人の申告書は、何が変わりましたか?
2026年分から様式が変わり、前の様式は使えません。控え用の用紙がなくなり、第11表が「合計表」になって、明細は付表1〜4に分かれました。機械で読み取るので、枠の中に書き、「同上」は使えません。
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